本日、ヘルシンキから海を渡ってお隣の国、エストニアのタリンへ参ります。
バルト三国です。 今日はちょうどイギリスのエリザベス女王が初のバルト諸国公式訪問ということでタリン入りをしているはず。街はどんなだろう、どきどき。 相変わらずAの調べてくれたとおりにフェリー乗り場へ向かう。えと、ここでトラム降りて、バスね。だからAの教えてくれる経路はツーリストには上級コースなんです。ときに熟考を要します。バスの運ちゃんは英語が通じません。メモを見せ行き先を説明すると、やっと理解したらしくニコニコ満面の笑みで「ヨー」。Yesの意味です。音楽聞いてます。素敵です。 EU諸国を出るから久しぶりにパスポートコントロールです。 マイナーなフェリー会社(TALLINK、激安だった)なので、乗客見回してもアジア人私オンリー。心細い。 本当はAが同行するはずだったのですが、提出した論文が却下され急きょ、新しく仕上げないとならないということで一人旅。さびしいよぉおお。 船を待っていると政府観光局の人に、アンケートを頼まれる。日本語がちゃんと用意されてる! すごい。 内容は、フィンランドで何をするかとか、いくらくらいお金を使ったか…そんな感じ。 しつこいけど、私、唯一のアジア人。目立ちます。 大きい船に乗り込みます。金髪ばっか。どきどき。 思わず心細くなり、デッキから日本の母へ電話してしまいました。 3時間ほどでタリンの港に到着(高速船なら1時間半)。めざすは世界遺産に指定されている旧市街。 太っちょマルガリータという門をくぐるとそこはまるでおとぎの国。なんすか? この箱庭ちっくな風景。 かわいいんですけど。 失敗したのは、バルト三国の地球の歩き方を忘れたこと。船の中で入手したガイドはフィンランド語。わかんねーよ! 英語の地図は最低の情報しかないし、しょうがないぶらぶら行き当たりばったりだ。 どうもいくつかの名所は見逃したらしいのだが、それはもう後の祭り。 お腹が空いてきたのでランチの時間、リネン製品を買ったお店がセンス抜群だったのでこの店の人に聞けば間違いないと思いおすすめのお店を聞いた。 モダンなのがいいか、クラシックなのがいいか、と聞かれてモダンなのと答えたら、まったくエストニアのにおいのしないおしゃれなレストランに着いた。 店に入って、ランチ食べたいというと、店員がみんな満面の笑み。フロアの姉ちゃんも感じがいい。デザートの、量が多過ぎてびっくり!のストロベリーアイス、予想をはるかにこえる激うまで、もう一度食べたいものランキングに入りました。ミルキーなのにしゃりしゃり感がたまらん! 半日もあれば充分過ぎる旧市街の散策を終え、免税の酒類を買い込み、港に戻り着いて18時の船にチェックインしようと思うと。 なんと!!!!! 私の船(小型の高速船)は強風のためキャンセルされて、というかその日の午後は小型船は全部キャンセルだそうで、そんな人たちをぜーんぶ夜の11時55分発早朝8時ヘルシンキ着の大型船に振り替えるという。小型高速船なら1時間半で着くのにだよ! そ、そ、そんな〜〜〜! という茫然自失はまあ5分も続かないわけですが。 ほんで、タリンの港のそばのショッピングセンターで日本を小馬鹿にしたような、みにくい芸者が表紙の数独の雑誌などを購入しつつ時間をつぶし、そのまま、振り替えられたいわゆる個室キャビンのベッドで眠るタイプの船で、グーグー眠って早朝ヘルシンキに着きました。同室になったのは、ヘルシンキ在住のおばさま。バルト三国のやることだから、男性と同室になったらどうしようとマジに心配しましたが、その辺はさすがに配慮してるのかな。思わぬ船旅気分を味わいました。 人生いろいろはよし悪しという感じでしょうか。 フィンランドの人は、とりあえず評判通り、親切で細やか、同室になったおばさまも、すぐにでも寝たい!という私に、「ヘルシンキの姉にお土産をこれから買いに行くけど、できるだけ静かにするわね」とそろりそろりと本当に静かにドアをしめて出て行きました。 港でも、切符売り場で右往左往している私に、丁寧に手続きを教えてくれた通りすがりのおじさん。それにしても、おばさんもおじさんも、本当にみなさん英語が堪能ですね。
by gogosuomi
| 2007-02-18 18:40
| ヘルシンキ一人旅
|
ファン申請 |
||